幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パル便り「2010年 12月号(リトル)」

 急に寒さが増してきて,あっという間に冬がやってきたように感じます。昨年のインフルエンザ騒ぎに引き続き,今年もそろそろ流行の兆しとか・・今年はA型が流行るようです。早く対策を立てた方が良さそうです。

 さて4月から今月まで何度か授業の見学をして頂きましたが,今回の授業を見学なさって如何でしたか? 集団内での子どもの成長が見えたのではないかと思いますが・・・
 そうは云ってもやっと友達との関わりが見えてきたところで、大人が介入せずに子ども同士で遊ぶ事はまだ難しいかも知れません。何故ならお互いに相手の言い分を理解して先に進む事が難しいからです。けれどお互い充分刺激し合い、良きにつけ悪しきにつけ確実に何かを受け渡し合っています。”悪しきにつけ”、と申しましたが、お母様方は「”悪しきにつけ”は困るわ。」と思われますか?  “悪しきにつけ”は不必要な事ではないと思います。例えば ”物の取り合い” にしても、”拒絶” にしても、どの子も免疫としてくぐり抜けた方がいい、と私は思います。
  
 まだ「自」と「他」がはっきりとは分かれていない子ども達です。まして一人っ子だったりすれば,「自」と「他」を感じるチャンスはなかなか巡ってきません。「自」と「他」を認識する為には、自らと他人との間に摩擦を味わう必要がある訳ですから、思い通りにならない経験は大切なのです。二歳児の子どもにとって一番過酷な環境は、同年齢の集団なのかも知れません。何しろ力は拮抗していて,コミュニケーションが今ひとつなのですから。だからといって、この同年齢に揉まれずに常に異年齢(上の年齢)の中で優遇されたり威張られたりしていたら、いつまでたっても同年齢に慣れることは無いでしょう。強くて周囲に物議を醸す子も、弱くて強い子に押されっぱなしですぐに泣いてしまう子も、やはり同年齢の子ども達との経験の中で,少しずつ修正していかなければならないのだと思います。幼稚園まであと4ヶ月、もっともっと子ども同士の中でグチャグチャに揉まれて,一人一人が少しでも強く(やさしく)なって欲しいと思います。

 体を動かすことも、随分上手になりました。足腰が強くなり安定してきたので、動ける幅も広くなり,楽しめることが増えてきたと思います。作ることにも、強い興味を持って臨んでくれています。パルのリトルさんに関する目標は、何といっても能動的な子どもを育てることです。自らやりたいという気持ちを持って作ることを楽しんでくれたら最高! 今彼らは限りなくそういう状態に近く活動していると思われます。ハサミやクレヨン等,やればやる程慣れて上手になっていくでしょうから,おうちでも常時使えるようにして上げて下さい。

 12月の3週目にはクリスマス会があります。楽しい時間をお母さんと一緒に過ごしてもらう予定です。劇を見たり、ゲームをしたり、そしてサンタさんに遇えるかも・・・・
どうぞお楽しみに !