幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パル便り「2011年度 12月号(チャイルド)」

やっと平年並の気温が戻ってきたようですが、まだ時々急に暖かくなったり、また次の日は寒かったりと安定しません。今日はどんな格好で出かければ良いのか毎日悩ましいことです。当然風邪を引く人が増えてます。気をつけて下さいね。
 子どもの発達を見ていると、様々なことに気づきがあります。パルでの子どもの活動を通して、学びに対するストレスがどのように変化していくのかを見ると、やはり一言お伝えして置かなければならないと思います。リトルの年齢の子については、活動の内容にストレスを感じているようには見えません。集団に慣れない、同年齢の仲間が斟酌なく挑んでくるのが怖い、と云うのがストレスの主な原因で、時が経つにつれて慣れていきます。目の前の未体験な事象については、好奇心でいっぱいなのがこの年齢の特徴でしょうか。それがどの辺から変化していくのか。少しずつ自と他の分離を意識できるようになると、様々な気持を持つようになります。他の子と比較されたり、ネガティブな評価をされたりすることに、敏感に反応することになります。それは主にどこで起こっているのでしょうか。家族だったりすることもあるでしょう。受験塾が原因になっていることが多いのは確かです。少しでも多くの情報を詰め込もうとするので、叱咤することが必要になるのでしょう。子どもは怖いと表現します。
 この時期私立小学校の受験は全て済み、後は国立を残すのみとなっています。受験塾も終わっていて、子ども達には変化が現れています。ほっとするのは、穏やかな様子に戻っている子が見られること。でもまだ後遺症を引きずっているのが見える子もいます。何をするにも義務感を引きずっているように見えます。年中の夏前頃ははつらつとしていたのにと思うと、辛くなります。どちらにしろ、強制的な学習をさせられて来た子は何かを失ってきています。
 「三つ子の魂百まで」と云いますが、小さいうちに学習でストレスを感じる経験をした子は、次に学習が楽しいと思えるのはいつなのでしょう。ネガティブな記憶が早く消えるといい、と祈りたくなります。パルでは子どもに課題を押し付けることをしませんから、(絶対にそれをしてはいけないと自戒しています。)拒否反応が表れる子についていつも原因は何だろうと考えます。それぞれの理由でストレスを持ってしまった子のリカバリーもまた私たちの仕事です。