幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パル便り8月号(チャイルド)

 日本中を水浸しにして、台風8号は通り過ぎていきました。東京は思った程の雨風もなく肩すかしな感じでしたが、気温は一気に上がりましたね。

ここからは熱中症の心配をしなくてはなりません。夏休みに入って、クーラーの効いた部屋でばかり過ごしては困りますから、外遊びも積極的にして欲しいと思いますが、涼しい午前中を選ぶとか、いつも水分が取れる状態にしておくとか、日陰のある場所を選ぶ等、工夫して取り組んで欲しいと思います。

 さて唐突ですが、皆さんのお家でこれだけは守らせている「躾」というのはありますか。
 しつけとは、人間社会・集団の規範・規律や礼儀作法など、慣習に合った立ち居振る舞いが出来るように訓練する事。教育する事と言い換えてもよいが、教育一般よりも生活全般に根ざした、更に根源的な事柄にまつわる部分を教えていく行為を指す。

 定義としては上記のようになるのでしょうが、ここでは躾一つ一つの必要性を問題にするのではなく、まだ限りなく自己中心的な幼児が「しつけ」という関門をくぐる事で「自制心」を身につけられないかという提案をしてみたいと思います。

 例えば「挨拶」。家の中で交わされるのは、おはよう、頂きます、ごちそうさま、行ってきます、ただいま、有り難う、おやすみなさい、が一般的ですね。朝起きてきた子どもはお母さんやお父さんに自ら「おはよう」と言っているでしょうか。もしくは大人の方から「おはよう」と声を掛けられて、それに「おはよう」と返しているでしょうか。これらの事をいつでもどんな状況でも必ず言うようにする。たとえ機嫌が悪くてふてくされている時でも、しかられてしょげている時でも、とにかく守るべき挨拶は必ずする。そうすると子どもに何が身に付くでしょう。どんな気分の時でもなすべき事をする・・・これは自制心のなせる技でしょう。こうした力が他の場面でも活きてくるように思います。

勿論、大人がこれらの挨拶を必ずするようにしなければなりません。朝最初に顔を合わせたら、「おはよう」と声を描ける。子どもが黙っていたら何度もおはよう」と目を見て呼びかける。それを毎日繰り返す。夏休みに是非やってみませんか。出来るようになったら、家庭から外へと広げていきましょう。言えるようになれば、本人も気持ちのよいものだと感じるようになるでしょうし、コミュニケーション力も間違いなく上がると思います。