幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パル便り10月号(チャイルド)

 秋分の日を前にして、早くも秋の気配。急な気温の変化で、体調を崩す人も多いようです。そしてデング熱の発生と広がりが心配です。パルではしばらく外遊びを控えることに致しました。10月の終わりまで待てば、又外に出ることも出来るかと思っています。
 年長の授業で「ゲーム作り」をしました。ここでのゲームとは、お祭りの夜店で見られる「金魚すくい」とか「ヨーヨーつり」、「的当て」等を指します。

4人一チームでゲームを選び、それぞれに必要な道具を作ります。教室にある物を利用して作るのが原則です。今回ヨーヨー釣りを選んだチームは、ソフト積み木を使って囲いを作り、それを水槽に見立てました。新聞紙を丸め、白い紙で覆ってそれをビニール袋に入れて綴じ、表面に絵を描いて風船に見立てました。輪ゴムをつないで紐を作り、風船に結びつけます。これらの作業を子ども達だけで相談して仲良く作るのも大変ですが、更に難しいのがルール作り。

お客さんにゲームをしてもらうには、ルールの設定が必要です。ヨーヨー釣りの場合、釣り針をゴムに引っ掛けてつり上げるのですが、なにがしか制約をつけないと面白くありません。ただルールの必要性を説明してもピンとこないので、「ずーっと風船が無くなるまで釣り続けたらどうなるのかな」という程のサゼスチョンを投げかけておき、後は子どもに相談してもらいました。授業が始まる前から「今日はゲームを作るんでしょ?」と騒がしかった子ども達は、やる気満々。ああでもない、こうでもないと話し合いが続きます。相談がまとまったらルールを紙に書いて、お客さんに読めるようにしておきます。文字は殆どの子どもがひらがなをマスターしていますが、説明文を書かせるのは難しいかな、と思っていました。けれど「遊び」を完結したいと思うエネルギーには、不可能を可能にする力があるようです。「3んかいめは・・・」等という表記があったりして、「ん」が余分だったりするのですが、どのチームもルールを書ききりました。

 面白かったのはそのあと・・・お母さん達がお迎えに来てゲームに加わって下さったのですが、どうやら設定が甘かったようで「30秒以内に3つ釣れたら・・・」という表記の30が消されて25になっていました。5秒削ってもどうなんだろうと思いつつ、試行錯誤する子ども達が好ましく、又役になりきってお店屋さんを取り仕切っている様子におおきな成長を感じられた授業でした.