幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パル便り2月号(リトル)

インフルエンザとノロウィルスが猛威をふるってようです。インフルエンザは型が様々で、予防接種が効かない場合があるようです。予防に徹することが必要です。いつも申し上げる事ですが、うがい・手洗いを怠らないようにしましょう。石けんを使っても、ササッと済ませてしまっては効果がないようで、30秒以上よく洗う必要があるそうです。
 今回は、日経新聞「現代しつけ考」から文章を借りて紹介します。
────「ダメはダメ」の基準ははっきりと────
(略)───科学者が変数を操作し、結果にどう反映するかを実験するのと同じように、子どもは自らいろいろやって、その結果がどのように変化するかを確かめるのだと云う。だから大人はそれをむやみに禁止してはならない。あれもダメ、これもダメと禁止してばかりいると、好奇心は萎え、能動的実験を試みようとはしない子になってしまう。それでは自主性は育たない。大人の言うことを聞きすぎる「よい子」の落とし穴がここにある。
 問題はその先だ。子どもがどんなことをしても、好奇心の現れだと許していいのだろうか。子どもが喜んでやっているからと止めさせてはいけないのだろうか。
子どもにとっていかに面白い事でも、能動的実験をやっているとしても、してはいけないことがあることを同時に知らせなければならない。人に迷惑をかけること、自分であれ他人であれその人の体や心を傷つけること、大切なものを壊すこと、それらは「ダメはダメ」と
禁止しなければならない。何故ダメかという理由は必ずしも言う必要はないし、「まだ小さいから」と子どもの年齢を考慮して許す必要もない。理由は、それが理解できるようになってから話せばいい。
 こどもの行為の何を許容し、何を禁止すべきか、その基準は大人(親)が決めなければならない。今の若者の中にとんでもないことを平気でする人が増えてきたと云われるのは、彼らが小さい時からその基準を明確に示されなかったからではないか。子育ては大人(親)の善悪や、やっていいことやってはいけないことの基準(価値観)が問われているのだ。────
 2歳児の子どもに片っ端から干渉していけば、子どもはイライラして反発するか、魂を抜かれてボーッとするかどちらかです。かと云って親が何も言えず戸惑っていれば、表面上は親を甘く見て我が侭勝手をするように見えますが、実際には指針を示されずに不安に思ってじれているのです。子どもは褒めて育てましょう、とか個性を尊重しましょう等と云われますが、そのフレーズだけを額面通りに解釈してしまう人が増えてきていて、「一切叱らない」こととイコールと考えたりするようですが、「ダメはダメ!」と言ってあげないと、逆に不自由な子どもを育てることになるのです。世の中に「ダメなこと」があることを教えるのは、親の責任です。そして親の好み(親の自己実現の身代わりにすることも含め)を押し付けないことも親の責任と云えると思います。