幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パル便り6月号(チャイルド)

 昔程には季節の変化に緩やかさが感じられなくなったように思いますが、ようやく半袖で過ごせる季節になりました。緩やかでないと言うことは温度差が激しいと言うことで、体が気候に付いていけない人もいるかと思います。熱中症は、ただ高い気温の時に起こるばかりでなく、多湿の時にも起こるようなので、注意が必要です。ここのところ、周りで何件か子どもの熱中症の話を聞きました。頭が痛いとか、吐き気がするといった症状を訴えていたようなので、夫々のご家庭も油断しないで下さいね。

 さて、ある日私が目撃した光景を紹介します。4月初めの入学式が済んだ翌日、ハンバーガーショップでの出来事です。お母さんがトイレの方向からある国立小の女児の制服を持って出てきました。しばらくすると私服に着替えた女の子が出てきました。(制服のまま昼食にファストフードショップに寄る、というのは余り感心しませんが・・) 女の子とお母さんは、食事を始めました。しばらくすると女の子が1人でレジカウンターにやって来て、はっきりした声でケチャップが欲しいと依頼し、きちんとお礼を言って席に戻っていきました。しかし女の子の席の手前の席の男性が直前に、椅子の背もたれにかけた上着を後ろに落とし、気付かずに連れの人と話をしていました.女の子は上着を持ち上げるかまたぐかしないと自分の席に戻れません。どうするかなと見ていると、女の子は上着の上をまたぎました。ちょっと残念と思っていたら、またいだ直後に男性に向かって「上着が落ちていますよ」と伝えました。

 ここで伝えたかったのは、女の子の自立度。ご自分のお子さんと引き比べて考えてみて下さい。まずトイレでの着替え。制服をお母さんに渡した後、女の子は1人で私服に着替えました。幼稚園を卒園したての子だと、お母さんが先に席に戻ってしまうのは心細くて嫌がらないでしょうか。次にケチャップを貰いに行くシーン。お母さんに貰って来て欲しいと言う子もいるでしょう。その前にお母さんが率先してもらいに行くおうちもあるでしょう。もぞもぞ言わずにはっきりと要求を伝え、きちんとお礼が言えるでしょうか。

そして最後に上着の件。 またいだのは等身大だと思いますが、その後で落とした人に落ちていることを伝える気遣い。むしろ男性の方が「あぁ、」としか言わず、子どもへの手本
としてはなってないなーと情けなく思いました。
 
 こうした積極性、自立性は、どこかで習うという類いのことではありません。家庭の姿勢がものを言います。そして一朝一夕に身に付く類いのものでも勿論ないのです。国立小学校に合格している子はこうしたタイプの子どもが多い様です。

子どもの社会性を育むのは家庭であると言うことを是非ご理解頂きたいと思います。
そしてなるべく早く取りかかって頂ければ幸いです。

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