幼児教室PAL パル・クリエイション

   

パル便り

パルだより8月号

 今年も各地で豪雨に見舞われる等、異常気象が通常気象になってしまう勢いです。日本は亜熱帯だったっけ? 被害がなるべく少ない事を祈るばかりです。

 夫々のクラスの懇談の時に、言語力の必要性を訴えてきましたが、一口に子どもの言語力を高めると言っても中々お伝えしきれないのが現状です。どんなところに気をつけると、子どもと上手く会話ができるか、ちょっとシナリオ風にお伝えしてみようと思います。

 (例えば母子で幼稚園帰りに) 
母: 今日のお弁当の卵焼き、いつもとちょっと違っていたの気がついた?
子: 甘くなかった・・
母: そうね。卵に何か混ざっていたでしょう? なんだかわかった?
子: ネギが入ってた。あとはよくわからない・・
母: シラスが入っていたのよ。味はどうだった?
子: ウーン、不味くはなかったけど・・
母: マー君は甘い卵焼きの方が好き?
子: 甘い卵焼きは好きだよ。でも毎日同じだと飽きるから、たまには違う味でも 
  いいかな。
母: なるほどね。では時々違う味の物も入れましょう。他に何かリクエストは無
  い? 
子: この間、健ちゃんのお弁当にチーズの入ったちくわが入ってた。
母: それがおいしそうだった訳ね。マーケットでチーズ入りちくわがあるかどう
  か、探してみようね。もし無かったらちくわにチーズを詰めて作って上げ
  るね。お弁当の時間は楽しい?
子: 蓋を開けるとき、ワクワクするよ。何が入っているかなって。でさ、トマト
  が入っているとガクンとくる。
母: そうか、マー君はトマト苦手だったもんね。でもさ、ママだって苦労してる
  んだよ。赤いものも入れないと、お弁当がおいしそうに見えないんだもの。
子: ナーンだ、ママ意地悪している訳じゃないんだね。絶対トマトを食べなきゃ
  いけません、って思って入れているんだと思った。

他愛ない親子の会話です。でも決して大人からの押しつけ的な会話にはなっていません。子どもの気持ち、母の気持ちを素直に渡し合いながら話し合うと、意外に次々と話題が広がっていくかも知れません。夏休み、親子で楽しい会話を交わしてみて下さい。会話力だけでなく、子どもの精神性もアップすると思いますよ。


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