幼児教室PAL パル・クリエイション

   

パル便り

パルだより9月号

 梅雨明け前の涼しさと、その後の猛烈な暑さと台風と、過酷な夏もそろそろ終盤でしょうか。頑張ってきた身体が、どこかで不調を訴えることにならないように、睡眠・栄養の充分な摂取に心掛けねばと思う昨今です。皆さんのお子さん達は、今年の夏をどのように過ごされましたか?
 
 いつもギリギリで梅雨明け宣言を聞いてから出かけていた夏合宿も、今年はその宣言を聞かずに出かけるはめになりました。さあどうなる事か!? 集合したその朝も、外はどんより曇り空。でも出発間際にパニックで泣き出す子も皆無で、何とか上々の滑り出し。けれど高速を走るうちにバスのフロントガラスに
ポツポツ雨が。現地に問い合わせるとどうやら天気は下り坂。やれやれ・・・

目的地に着いたら外でお弁当を食べてそれからハイキングの予定だったのですが、雨のため断念。大型バスをマイクロバスに乗り換えて、直接宿舎に。宿舎のホールでの昼食となりました。それでも子ども達は逞しい! 特に去年も参加の年長さんは勝手が分かっていて、レインコートを着て外へ出てもいいかと交渉の末、敷地内の池にカエルを捕獲に。暢気に雨を楽しんでいたカエル達を追廻し次々にゲット。雨に濡れるより池ポチャで盛大に濡れる子続出。都会ッ子の癖に、カエルをものともしない彼等に脱帽でした。外に出なくても、ホールでゲームに参加したり、早くも仲良くなった仲間と廊下で追いかけっこをしたり、
子どもってエネルギーのかたまりで何でも楽しめてしまうんですね。

 翌日、果たして外で活動ができるのか心配したにも関わらず朝からすっきり晴れて、この日のスケジュール、川遊び、お店やさんごっこ、イベントは全て滞り無く済ませ、夕方そろそろ室内に入るように促そうかと思っていたら豪雨カミナリで、危機一髪。運が良いとつくづく思いました。そして3日目、雨なら収穫体験もできないしと思っていたら、朝からピ−カン。なんてラッキーなの!
外でバーベキューはつぶれてしまったけれど、後は例年通り多いに楽しむ事ができて、大満足の合宿でした。東京で待っていたお母さん達は、ずーっと雨だと思っていらっしゃったようで、嬉しい予想外となりました。
 イベントは、帰ってきてからの子どもの説明が要領を得ないようで、いったい何をしたのやら・・のお母さん達もたくさんいらっしゃったでしょう。
今年のテーマは、「森の妖精の悩みに力を貸してあげよう」でした。昨今の大雨による土砂災害等はどうして起こるのか、どんな事に気をつければいいのか、その辺の事をレクチャーした上で、森の妖精が心配している森林の様子を確かめ、森は今のところ元気だよと云うメッセージを妖精に届けに行き、妖精から自然の扉を開ける鍵を頂く、というのが今回の流れです。森林はグリーンダムと云われていて、山に木が適正に植わっていれば木々の葉や落ち葉の作る腐葉土が水をゆっくりと流す役目をしていること。木が土にしっかり根をはっていれば土砂崩れも起きにくいこと。けれど森林は放っておくと木々が勝手に伸びてお互いを滅ぼすので、手当をしてやる必要がある事。全員で討論する中で、子ども達も活発に意見を言い、様々に考えを巡らせていたようです。

面白かったのは、「自然の扉を開ける鍵」といういかにも抽象的な名目で鍵を渡してしまったので、子ども達はもらった後ずーっとその鍵をあちこちの隙間に差し込んで廻してみようと試みていた事です。自然を守る気持ちの持てる子に、そのパスポートを渡すというつもりで鍵をさずけたのですが。
 大きなけがをした子も重病の子も出さずに済みましたが、2日目の夜に熱を出した子が1人いて、翌朝病院で見てもらった結果、バスで連れて帰ると大量感染の恐れがあるという事で、病人はスタッフが付き添って別ルートで帰しました。後日再診の結果、ヘルパンギーナだと判明。別行動が功を奏したと思っています。

 8月授業が始まり、合宿に行った子ども達も教室に戻ってきましたが、明らかに変化のある子ども達が多く、合宿効果を目の当たりにできてよかったと思います。それまで余り多くを語らなかった子が、自分の想いをはっきりと口にするようになる等、確実に成長を見る事ができ、私達も幸せを感じています。

 


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