幼児教室PAL パル・クリエイション

   

パル便り

パルだより12月号 チャイルド

 子どもの発達を見ていると、様々な事に気付きがあります。今回は、パルでの子どもの活動を通して、学びに対するストレスがどのように変化していくのかを取り上げてみたいと思います。
 
 リトルの年齢の子どもについては、活動の内容にストレスを感じているようには見えません。まだ集団に慣れず同年齢の仲間が斟酌無くぶつかってくるのが怖い、お母さんと離れるのが嫌、等がストレスの主な原因で、少しずつ慣れて平気になっていきます。目の前の未体験な事象については、好奇心でいっぱいなのがこの年齢の特徴です。
 それがどの辺の年齢から変化してくるのか。少しずつ自と他の違いを意識できるようになると、様々な気持ちを持つようになります。他の子と比較されたりネガティブな評価をされたりする事に敏感に反応するようになります。
 それは主にどこで起こっているのでしょうか。家庭の中だったりする事もあるでしょう。受験塾が原因になっていることが多いのは確かです。塾は少しでも多くの情報を詰め込もうとするので、叱咤する事が必要になるのでしょう。子どもはそれを怖いと表現して訴えます。

 この時期私立小学校の受験は全て済み、あとは国立を残すのみとなっています。受験塾も終わっていて子ども達には変化が現れています。私達がほっとするのは、穏やかな様子に戻っている子が見られる事。でもまだ後遺症を引きずっているのが見える子もいます。(小学校2・3年になってもこの後遺症が続く子も中にはいます) この人たちは何をするにも義務感で取り組んでいるように見えます。
 年中の夏前頃は溌剌としていたのにと思うと悲しくなります。どちらにしろ、強制的な学習をさせられて来た子は、何かを失ってきています。

 「三つ子の魂百まで」と言いますが、小さいうちに学習でストレスを感じる経験をした子は、次に学習が楽しいと思えるのはいつなのでしょう。ネガティブな記憶が早く消えるといい、と祈りたくなります。少し前までご機嫌で授業に参加していた子が何故か拒否反応が現れたとなると、何か意に沿わないことがどこかで行われている事が疑われます。どうすれば壊れないで済むか、夫々の理由でストレスを持ってしまった子のリカバリーも又、私達の仕事と思っています。


授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください。