幼児教室PAL パル・クリエイション

   

パル便り

パルだより7月号 リトル/チャイルド

 まだ6月だというのに、30°c超えの毎日が続いていて、体に堪えますね。体調を崩しているお子さんも結構いるようです。体調管理にはまず睡眠の確保が大切です。子どもだけでなく大人もです。みなさん頑張って、暑さに強い体を作りましょう。
 さて、パルの授業は新しい試みが続いています。子ども達の探究心と思考力を掘り起こすのがこの授業を実施する狙いです。これまで1学期に行った新しいカリキュラムは、5月に「音で遊ぼう」、6月に「光で遊ぼう」を行いました。次は「水と遊ぼう」を予定しています。その間に既存のプログラム「風で動くおもちゃ」が、7月の最後には「つりあうって?」がもう一つ加わって、計5つの「考えるカリキュラム」が実施されます。子ども達の様子はどうかといえば、反応はすこぶる良い。実際に見て触れて体で不思議を体験するのって、超ワクワク・・って感じでしょうか。
 先日の年長さんの見学日に、私のクラスでは机を円形にセットして、子ども達と話し合いをしてみました。6月初めの「こぶとり爺さん」の時にもこの方式を使ってみて実感したので、更に「考える授業」にも取り入れてみたのですが、明らかに子ども達の反応はいつもと違っていました。元から人数の多いクラスだと、どうも私の立ち位置から遠い子は集中して話が聞けていないのではないかと感じていました。その場合一度机から離れて前まで来て床に座って話を聞こう、という方式を取ったりしてみていたのですが、まだ何か足りない。円形にしてみたことで、くまなく子ども達と目が会うのです。(目の高さが一緒になるんですよね。そして私と一人一人の子どもを妨げるものが何も無い。更には意見を言っている子の顔が全員から見える。)子ども達の目がいつもに増して真剣で、キラキラしているのがわかります。だからあちこちから意見が出てきます。こうでなければ、自分に意見を求められているという感じが薄くなるんだと強く実感しました。
 「光」の実験では、幾つ「手品のタネ」を作って持って帰ったことか。小袋に丁度入るほどの紙片に立て髪付きのライオンを描いて(ジップロック付きの)小袋に入れます。中の紙が透けて見えるのを利用して外側のビニールにピッタリライオンを写します。でもこっちは立て髪無しです。これを多めに水を張った容器に入れると立て髪付きの方が消えて立て髪なしの猫に早変わり。今まで有ったものが無い! この面白さに惹かれて、幾つもいくつも作りたくなるようで、お家に帰っても量産した人もいたみたいです。この面白さを理解するのも、考える力を掘り起こすことになります。水と空気の間の屈折率を利用した遊びですが、子ども達はこれからも生活の中で似た現象に出くわすでしょうし、また探すでしょう。そしていつか「どうしてそうなるのか」を突き止めてみたくなるのです。
 この先、世の中では今までとは違った「学び」が展開されていくはずです。グローバルな世界に対応できる学びが必要になっていくからです。そしてこの学びの基礎は、8歳までに構築されるのが望ましいと言われています。何故なら脳の神経回路は8歳までに95%が出来上がり、その後変更するのは難しいと考えられるからです。8歳までに育てるべきは学びの根っこ。8歳までは、計算ができる、漢字が書ける等の学習面より、考え方を直感的に掴む力を養うことが大事です。知識とテクニックを記憶、反復するタイプの学習は、ある意味思考停止につながる学習だと思いませんか?

高崎

授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください。