●2007.8.30. Vol.63 毎日暑い日が続きますがお元気ですか ?
記録的暑さが続いています。もう、ちょっとうんざりです。私は冷房があまり好きではないので、去年まで冷房を入れて寝るということは皆無でした。でも今年のこの暑さの中では、とてもそんなことを言っている場合ではありません。それでも28℃以下には下げませんが、夜中も冷房を止めると寝苦しく、やむを得ず一晩中つけたり消したりで、寝不足が続いています。こんな状況だからこそ、なるべくエネルギーを使わない生活がしたいのに、もう手遅れなのかと暗澹とした思いです。地球の温暖化をまざまざと体験させられた気がします。
さて,そんなことを言っていても、相変わらず目の前には子供たちがいます。8月17日から二学期が始まり、日中は暑さも忘れて授業に集中です。
火曜日にリトルクラスで ” ペットボトルのさかな ” を作りました。ペットボトルを魚の体に見立てて尾やひれや目をつけて作るのですが、ポイントは二つ。ひとつは魚に見えるように部品を適正な位置に付けて組み立てる作業。もうひとつはハサミの訓練。空のペットボトルを見せて、お魚はお腹の中がからっぽでお腹がすいているらしいからご飯を作って食べさせてあげよう、と話をして、子供たちに折り紙や色つきストローやモール等等を切らせます。切ったそれらの材料を皿の中に溜めて、一人に二つずつ用意されたペットボトルの中に入れさせるのですが、この複数のものを二つに均等に分けていく作業は二歳児には結構難しいことです。 ” ご飯 ” の中にはあらかじめこちらで作っておいた小さな毛糸玉も
二つ入れておいたのですが、このまさしく一つずつしか分けようのないものでさえ、意識がなければ分けるという行為に結びつきません。このくらいの年齢の子は第一子の場合,要は1人っ子なわけですから、ものを分け合うという経験もありません。しかし、こうした遊びや生活の中で ” 分ける ” をしておかないと、いざ数と向き合うことになったとき、感覚が養われないまま学習をする、ということになります。お魚に思い入れを持って , 慈しむ気持ちを持たせなければ、かわいそうだから同じ量ずつ分けてあげたい、という気持ちは生まれませんし、そうでなければ均等に分ける理由も薄くなります。何をめんどうくさいことを言っているの ? とお思いかもしれませんが、子供の心理は大人が考える以上に複雑で繊細です。パルの授業はこうして無理なく先の学習への基礎固めをしていきます。 |