●2007.9.25. Vol.65 最近は会うたびにお説教で・・・
またもや孫話です。彼女は最近、毎週私の家に二泊三日しています。
朝から晩まで一緒に生活していると、いろいろなところが見えてきます。彼女は来春小学校に行く年ですが、一人っ子なので、生意気なくせに今ひとつ社会性の部分が育っていません。親は忙しくしているので、ついつい見逃しているようですが、あと半年か・・と、私はちょっと焦りを感じます。 人見知り ?
いえいえ、6歳になろうとしている子が人見知りでは済まないでしょう。何ができないかと云うと、他人への挨拶が積極的に云えないのです。多分内弁慶、というのが一番当たっていると思いますが、要するに経験不足なのでしょう。経験不足と云ったって、幼稚園には行っているわけですし、外の人とも結構会っているのですから、その意味では経験不足とは云えません。その時その時で,自分の機嫌が悪かったり、あまり親しくない人と向き合ったりした時に、ごまかして挨拶を省いてしまおうとするのです。率先してみんなに挨拶をしてまわれ、などと無茶を言っているのではありません。せめて相手からおはようとか、さようならとか言われたら,それを無視するのはどうかと。ある日、余りにも反抗的に挨拶をしないので、ついにお説教をすることにしました。もう年長ですから、かなりの理屈がわかります。順序立てて、噛み砕くように、しかも立場を換えて考えたらどうか、と話していけば、自分の態度を反省することが可能な年齢です。
「いつまでもあなたと一緒にいて、何でも手伝ってあげることはできないのよ。
あなたの代わりにばーばが挨拶をし、あなたの代わりに謝ってなんて、これから先ずーっとできると思う ?」
「できない・・・と思う・・・」
「あなたがお友達におはようって言って、お友達がフンッてそっぽを向いたら、あなたはどう思う ?}
「やだ !」
「悲しいよね。何も悪い事していないのに、あんたなんかと口聞かないよーだ、って態度されたら、悲しいより怒りたくなるよね。」
「うん・・・」
「じゃあ、今日は○○さんがあなたにさようならって言ってもらえなくて、悲しかったんじゃない ? かわいそうだと思う ? どうですか。」
「思う・・・」
「じゃあ ばーばとお約束して下さい。来週ばーばと会うまでに、誰にでも
大きな声でご挨拶ができるように練習してきて下さい。約束できる ? 」
「わかった・・・」
その日、母親が迎えにきて彼女が車に乗り込む寸前に、
「さあ、ここから練習です。なんて言いますか ? 」
( 大きな声で ) 「おやすみなさい ! 」
「おやすみ ! 又ね。」
翌週、やって来た彼女は、一寸躊躇するものの、私の顔をちらっと見てからかなり努力しているであろう音量で、人に挨拶をしていました。そのうち努力しなくてもすんなり挨拶が口をついて出る日が来るでしょう。そうなるまで、彼女はちらっと私の顔を見るたびに、あの日の夜のお説教を思い出すのでしょう。
只挨拶さえすればいいと、たんびたんびに それご挨拶やれご挨拶といって叱っていても、なかなか解決しませんよね。どうして挨拶をする方がいいのか、それを自覚しないと内弁慶はなかなか挨拶をしません。年少さん位でも挨拶にこだわっているお母さんがいらっしゃいます。勿論できるに越したことは無いと思いますが、年長児でも出来ないにはそれなりの環境があるわけで、その辺を考えながら促してもらえれば、と思います。
自他の区別
またまた事件が ! でも前項が長くなり過ぎたので、この項は次の回にまわします。
●2007.9.11. Vol.64 まずは言い訳を・・・・
随分長い間,「ひとりごと」をお休みしてしまいました。夏休みも挟まっていましたが、 7 月 30 日に最後の文章を書いてすぐ、パソコンの具合が悪くなってしまい、にっちもさっちもいかなくなりました。まずメールが繋がらなくなり、その後段々と各機能が混乱しはじめ、自分のホームページを確認することすら不可能になりました。そうなると私には勿論手出し不能で、直してくれる人に頼らざるを得ず、というわけでやっと直ったのが九月に入ってからだったのです。まあ、その後一週間以上放っておいたのは,私の不徳の致すところです。それにしても暑かったですね。後何日我慢すればいいのか、見通しだけでも教えてほしい,でないと精神が錯乱を来しそう、という位我慢するのが難しい暑さでした。みなさんはつつがなくお過ごしでしたか ?
さて、先週の土曜日にセミナーを開きました。といってもパル主催ではありません。私の所属する同窓会の団体主催なのですが、実質的には私が全てを企画しています。今年のテーマは ― クローズアップ「教育」子どもを育てる・親も育つー で、計四回のプログラムです。その第一回目が八日だったわけですが、講師は東京女子医大 乳児行動発達学講座特任教授の小西行郎先生でした。お話は「赤ちゃん学」と「子ども観」というタイトルでした。今まで巷で云われてきた赤ちゃんに関する認識を払拭させられる興味深いお話でした。 パルのお母さん方もたくさん参加して下さり、今朝授業でお目にかかった時に「とても良いお話を伺うことができてよかったです。」とみなさんにおっしゃって頂けたので、気を良くして、これはもっと広くお伝えしてしまおうかな、と思い、ここに概要を掲載することに致しました。
第二回目 10月 18 日 ( 木 ) 「現代社会における子育て」
講師 お茶の水女子大学チャイルドケアアンドエデュケーショ
ン講座教授 大戸 美也子先生
第三回目 11 月8日 ( 木 ) 「学力格差に挑む」
講師 お茶の水女子大学分教育学部長 耳塚 寛明先生
第四回目 12 月 15 日 ( 土 ) 「今、教育を考える ― 個人的経験をもとにー」
講師 お茶の水女子大学理学部教授 付属高等学校校長
永野 肇先生
時間 いずれも午後一時三十分から三時三十分
会場 「作楽会館」 文京区大塚2 -1-8 丸ノ内線茗荷谷駅下車徒歩5分
会費 各回 1000円 (当日会場にてお払い下さい)
聞いてみたいと思われる方は、お茶の水女子大学付属高等学校同窓会「作楽会」にご連絡下さい。電話 03 -3941-7231 作楽会事務室 にて受け付けます。
その際、幼児教室パル・クリエイションで情報を得た、と云っていただいた方が通りが良いかと思います。会場の広さに限りがありますのでお早めにご連絡下さい。
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