幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パル便り「2008年7月号(リトル)」

じめじめとした日が続いています。外遊びもままならないでしょうが、それでもなるべく外に出て体を動かす機械を持ちましょうね。汗もかきやすいので水分補給も大切です。

 さて、ようやく待望の初めての見学日も済み、初めての外遊びも体験しました。見学日については、4月からわずか3ヶ月の間に、とりあえずみんなまとまって何かをすることができるようになった!という姿を目撃していただけたかと思います。お母さんと離れることが大変(それは今でもまだちょっと…の子もいますが)だったけれど、この場所でみんなと遊ぶ日々をくり返し体験したからこそ、遊びを維持できるようになったのだと思います。室内での遊びと外遊びを比較すると、又様々なことが見えてきます。概して外の経験は足りてない子が多いように見受けられます。広いグランドで思いっきり走らせてみると、月齢差に関係なく、経験の差であろう様々な走り方を見ることができます。走るだけでなく階段の登り降りにも同じようなことが云えます。

 2才児の時期はお母さん方が子どもにどう取り組むかを仕切り直す時期のように思います。この時期の子どもは、言葉を使いはじめ、それと共に少しずつ指示が聞けるようになります。又運動の幅も広がり、活動が活発になります。しかし認知力は大人のそれとは掛け離れたものであり、又、自己コントロールもできませんから、自身の感情を他者に伝えるなどということは到底できません。お母さん方も我が子が何で機嫌が悪いのか、何を恐がっているか等、理解できないことがあったりします。しかし一方では大人の口まねをしたり、大人にとってけっこう新鮮な発言が飛び出したりして、ずい分解っているじゃない、と錯覚させられることもあります。そうしたでこぼこの成長の中で、お母さん方は、勢い、表層的な「できること」に熱心になり、彼等の内面、彼等の意志力の部分は相変わらず「赤ちゃん扱い」といったことになってはいないでしょうか。

 本当に彼等ができることを見きわめて、その行為をどのように支えていけば子どもが能動的に生活できるのかを考えてみなければなりません。それには、子どもが使える言葉と理解できている言葉との間のギャップを的確にとらえられているだろうか、そろそろ自律できる行為も依然乳児の時のまま、先に進むことを試みていないということはないだろうか、そうしたところを見直していくと、お子さんとのかかわりも違ってくるのではないかと思います。限られた紙面で具体的なエピソードまで示せないので、お伝えしたいことがうまく表せたかどうか心配なのですが、もし疑問に思われたら直接お話ししに来て下さい。お待ちしています。