幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パル便り9月号(チャイルド)

 今年は水難がずっと続いています。台風11号でも本州のあちこちで記録的な雨量を記録しましたが、今回は台風でもないのに広島県が大変なことになってしまいました.雲の動き次第で、何時何処に大雨が降るか油断はできません。

都心でも私たちが合宿に出掛けた日に大雨が降ったようで、冠水した所があったとか。まだしばらく自然の中に遊びに行く方もいらっしゃると思いますが、天気の変わり方に注意を払い、適切な判断をなさるようお願いします。

 私たちの今年の合宿は、先にも申しました通り初日から東京の雨を振り切り、
二泊三日上々のお天気で行われました。バスで増富温泉に到着。昼食の後約1キロの山道を歩き(遊歩道として整備されています)、そこからマイクロバスのピストン輸送でリーゼンヒュッテにたどり着きました。山道は起伏に富んでいて、途中美しい川の流れが何度も顔をのぞかせ、子ども達からも「きれい~」と声が漏れる程の景色が堪能出来ました.

 宿到着後、翌日のイベントの布石を仕掛ける為に、約半数の希望者を連れて宿の裏手の山へ。そこで森の神様からのメッセージを発見する段取りです。山に住む鹿と、山を切り開きたい人間との共生をどう解決するかがテーマのイベントです。林の中でふわりと飛んだ神の使い「こだま」の姿に驚き、メッセージが書いてある手紙を覗き込んでみんなケンケンガクガク。とりあえず手紙を持ち帰って相談をする事に決定。夕食後ホールに集まって全員でディスカッションをしました。そして神様の依頼通り、それぞれの意見を表したステッカーを作り、翌日山に届ける事で決着。幼児ならではのピュアーな意見、突飛な意見、真っ当な意見が飛び交い、積極的に発言をする姿がとても好もしく思えました。この活動の成り行きは、翌日午前中にそれぞれが工作室に出向いてステッカーを作り、約束の時間午後三時に山に届けに行き、神様からお礼の品を置いた場所の地図を受け取り、地図を解読してお礼の品をゲット。更にその場に置かれた2つ目のお願い「宿の周囲のゴミ拾い」をみんなで実行してもう一つお礼をもらって無事終了しました.
 合宿の目当ては、「自発的に遊ぶ事」なので、イベント以外は一斉プログラムを強制しません。宿に着いた瞬間からずっとバッタを追い回す子、広いグラウンドの端から端までボールを追いかけサッカーするグループ、広いホールで紙飛行機を折って飛ばしっこをしている子ども達、工作室に出掛けて材料を物色し工作を始める子、みんな様々です。それだけに無理がなく、写真を見ると解って頂けると思いますが、みんな弾ける笑顔で遊んでいます.二日目の川遊びも自由参加。グラウンドでの水掛遊びも山への探検もみんな勇んで取り組んでいました。いやいややらされるのではなく、自分で選んで精一杯遊びきるとこんなに楽しい、と云うことをみんな実感してくれたと思います。異年齢で初対面なのに気の合う子を見つけた子、ホールにあるエレクトーンでセッションする子(うるさいのですが中々にリズミカルでさまになって聞こえるジャズ風)続ければ続ける程巧みになり、袋一杯のバッタを誇らしげに見せてくれる子等々。あんなに引っ込み思案だったのにこの弾けようは何?! という子も続出でいやはや大成功の合宿だったと思います.最終日バスに乗る前に行ったジャガイモの収穫もみんな一心不乱でした。召し上がったご家族の感想はいかがでしたか?

  玄関にも一部写真が張り出されていますが、事務所の前の棚にも7冊のフォトブックが並べてあります。注文する方も勿論ですが、来年の参考にという方も是非ご覧下さい。