幼児教室PAL パル・クリエイション

   

パル便り

パルだより6月号 リトル/チャイルド

 急に真夏日がやってきました。徐々に暑くなれば体も慣れていくのに、急に訪れた真夏日への
対応は大変です。熱中症で救急搬送される人は、昨日の東京で28人だったそうです。「本日の最
高気温は32°cです」という時の32°は日陰の温度で、直射日光の当たるところでの体感は10°程も
違うそうです。背の低い子ども達は、アスファルトに近いこともあり、反射の熱を受けやすいので
気をつけてあげてください。
 今学期もスタートしてからあっという間に2ヶ月が過ぎようとしています。どの学年も、やっと
スタッフ・子ども間の探り合いの時期を越したかな、というところです。それぞれの学年が、やっ
と「らしく」なってきたように思います。そろそろ各学年のそれぞれの対応へと、ギアをあげてい
こうと考えています。特に年長は、圧倒的に「考える」ことを要求されるカリキュラムになってい
きます。ただ1つしか無い「正解」を覚え込むのではなく、1つの課題を様々な角度から検討し、
自分の考えをまとめていける力をつけていって欲しいと思います。但し、あくまでも「5歳児の思
考」を尊重しなければならないことは言うまでもありません。大人の思考を前提に、子供に批判
を向けることは、害こそあれ益にはなりません。子どもらしい発想を入り口に、深く考えていく
姿勢を作ることが大切で、その時 大人はどのように関わればいいのかが、考えどころです。
 本来であればそろそろ合宿のお知らせを配る時期なのですが、今年まで合宿を取りやめること
となりました。コロナウィルスも2類から5類への分類に引き下げられ、世の中はどっと人出が増
えて、「喉元過ぎれば」式日本人の特性よろしく、まるで過去の3年間が無かったかのように振る
舞っていますが、そうなると全てのデータが私たちの目に触れることがなくなり、感染者数の推
移も知ることができなくなりました。本来は「5類にしたから大丈夫になった」のではなくて
「大丈夫だと確信が持てたので5類にした」が妥当だと思うのですが、広島サミットまでに先進
国並みの対応が取りたい政府の思惑もあるのか無いのか、「5類にするって言ったらするんだ! 」
と言っているように聞こえてしまうのは私だけでしょうか。日本では国内の累積罹患率がまだ
3割に満たない状況で、多くの人に感染の可能性があるのだそうです。以前、合宿2日目の夜中に
発熱した子が出て、翌朝病院へ行ったらヘルパンギーナだと診断され、診て下さった先生に
「この子がバスで帰ることになれば、バスに乗った子ども全員がヘルパンギーナにかかると思っ
た方がいい。」と言われ、病人だけ別手段で帰京した経験があります。今朝のニュースでも
久々の運動会を行った高校で約500人のインフルエンザ感染が発生したことを伝えていました。
今年はコロナとインフルの同時発生だと言われていたと思うのですが、要はまだ混乱期なのだと
いうことでしょう。この3年余りがどんな状況であったのか、どう対処するのが良かったのか、今
後どのような対応を取ることが正しいのか、全部出揃った上で安心して合宿を再開したいと思い
ます。どうぞご理解いただけますよう、お願いいたします。合宿に替えて、今年も森林公園イベン
トを開催します。詳細は追ってお知らせいたします。
 

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